かみのみかの社会貢献

被災地支援の組織を立ち上げるという人から、かみのみか宛にメールが届きました。孤児や引きこもりなどの子を抱えた母子家庭に、手づくりで気持ちを明るくしたいという。それはすごく良いことなので、御朱印帳手づくキットを割引します、このくらいではどうでしょうと返信しました。重ねてきたのは「もうちょっと安いものがあったはず」うーん、今このくらいなんですよね。思い切っても3割しか引けないので、そう伝えるとこんなふうに書かれました。

「かみのみか様も、業態として社会貢献事業のようなことをしているのかなと、思っておりました」

そう言われればそうかも(笑)全然事業になってない、その日暮らし(笑)。卸価格を設定できないほど安く価格をつけていますし、紙の文化を絶やさないためにもやっていますので。

でもぼくらは手づくりで社会貢献の押し売りはしたくないのです。「手づくり=癒し」という図式が成立するのかわからないし、被災地支援を活動目的にするのは、在庫を抱えたり、費用を捻出したりが常に問題になります。被災地の人が「御朱印帳をつくりたい」のならもっと協力できますが、支援者の思惑だけではちょっと…

という愚痴?をかみのみかの職人坂井にメールしたら同意してくれました。さらにこんな良いことを書いてきました。

別件ですが30年来の付き合いのある方の奥さんからひいきにしている落語家の手拭いで3種類で6冊作ってとたのまれました。本文はきなり(奉書紙)の方でお願いされました。

若手落語家の応援のために、その人の高座の図柄の手ぬぐいで御朱印帳を作って贈る。素晴らしい社会貢献じゃないですか。

余談ですが10部以上の御朱印帳キットの注文ではお気持ち程度ですが割引販売をしています。それは手づくり好きな人への感謝であり、ワークショップなどを開く人なら、二段三段と手づくりが広まってゆくからです。

こういう社会貢献をしたいと思っています。


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